新年恒例のニュースといえば、マグロの初競りですね。
2026年の一番マグロは、青森県大間産243kgの本マグロで史上最高値となる5億1030万円にて、すしざんまいでお馴染み、喜代村の木村社長が競り落としました。

釣り上げた第11長宝丸の取り分は、漁協や荷受会社の手数料などを差し引いて、約4億4400万円、
船長が個人事業主と仮定すると、そこから船の燃料代・船員の人件費・氷代・輸送費用などの諸経費を
引いた残りが船長の儲け(所得)になります。
景気のいい話で何よりですが、税金面で気になるのは所得税の扱いですね。
一般的に、個人であれば暦年(1月~12月)の所得に応じて、5%~45%の税金が課せられますので、このケース
ですと45%の所得税になり、儲けの半分近くしか手元に残らないことになります。ここに至るまでの出資、
労力、不漁時の収入減、諸々考えると、ここで一気に税金が上がるのはやるせない話となります。
この点、このような安定しない収入について税金面で、『変動所得による平均課税』という緩和措置があり、
過去三年の平均的な所得水準に近づけて今年の税金も計算され、今回も適用があるものと想定されます。
この措置には、今回のマグロなどの漁のほか、養殖業、作家などの印税、野球選手などの契約金など、収入の種類は限られていますが、この平均課税の一時の多額の収入については、ある程度税金上でも考慮されているということになります。とはいえ、この制度も知らなければ使えませんので、注意が必要です。

なお、このマグロは210万円/kg、1万~12,000貫の寿司となり、
75,000円/貫相当となるそうです。これを通常価格の一貫398円~598円
(税別)で振る舞うという、木村社長の心意気にも目を見張ります。
機会があれば、縁起物として食してみたいものですね。
